新清水ずい道の延長

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冒頭からですが、新清水ずい道の延長は何メートルでしょうか?

A. 13,500 m
B. 13,490 m

これ、正解はA. 13,500 m です。

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しかし、この問をGoogleで検索してみるとヒットした件数は

新清水トンネル+13500m : 約369件
新清水トンネル+13490m : 約542件

となり(H26.11.3時点)、13,490 m 説の方が多数を占めていることがわかります。

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とりあえずWikipediaでも調べてみると、現在は13,500 m と記述してありますが、
過去には13,4900 m と記述していました。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=新清水トンネル&diff=43101998&oldid=42659447

Googleでの検索結果で13,490 m が多いのはWikipediaに13,490 m と書かれていたからでしょうか?

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とりあえず実際に13,500 m なのか、13,490 m なのか根拠を示さずにはいけませんね。

まずトンネル坑門の銘板を見てみましょう。
0091a.jpg
これは湯檜曽の入口側のものですが、土樽の出口側も同じく「13,500 m」とあります。

これで13,490 m 説が消えたかと思いきや、湯檜曽駅ホームの端に埋め込まれたプレート見てみましょう。
0091b.jpg
こちらは「13,490 m」とあります。


さて、トンネルを作った時に付けた「名札」にも13,500 m 、13,490 m 、2つの値が出てきてしまいました。
根拠が根拠にならないとはこれ如何に?

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続いて困ったときの工事誌を見てみましょう。
『上越線新清水ずい道工事誌』10ページ、第1編 総説の中に以下の記述があります。

"なお,ずい道延長は,施工中,土合の曲線をR=1600mに変更したことと土樽口の坑口延伸により,最終的に13k500mとなった。"

同誌によれば土合を出てすぐの曲線はR=2000で計画していたとあります。
また土樽側出口は開削区間が追加され、この2つの変更のために延長が10 m 伸びたとされます。
0091c.jpg

工事誌の記述に矛盾はなく、

計画長 : 13,490 m
施工長 : 13,500 m

が実際の値と考えられ、この2つの値のみがひとり歩きした結果、2つの異なる延長が出回ってしまったのでしょう。

工事中に伸ばされた10 m を忘れないであげて下さい。
新清水ずい道は延長13,500 m です。

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