ゼロから始めるBVE5(13)~停車場構内の配線 3 (配線作業)~

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他線の設定方法は7回目に扱っていますので、CAD配線図から線路間隔を求め、
mapファイルに書いていく作業の繰り返しとなります。

こうしてできたのが11回目の最後に出てきた下のSSです。
9011l.gif

今回敷設に使用したレールストラクチャは5m長のものですが、これの敷き方はおそらく十人十色でしょう。

たとえば下の74.750km~74.789kmを見てみましょう。
9013a.gif
8番線の74.757kmまでは線路間隔16.9mで、そこから長さ20mの緩和曲線、R500の円曲線と続いています。
緩和曲線長が20mだからこの区間に4個のストラクチャを配して、その終始端で.Positionを設定すれば
キレイに曲げられる、と考える人もいるでしょうし、
線路間隔が変わる位置を気にせずに等間隔で.Positionとストラクチャを配していく人も要るでしょう。
またストラクチャは一律に5mごとにしながら、.Positionは線路間隔が変わったら随時置いていく人もいるでしょう。

どのやり方が良くてどのやり方が悪い、というのは当然ながらありませんし、
各人の創造性が100%発揮される方法であればそのやり方が優先されるべきではありますが、
私が書いてみたところでは先の2番目に準じたやり方が.Positionをまとめて書けて都合が良かったので
ここでは基本的に.Positionは5mごとに配していくことにします。

さて、そんな具合に一応線路を敷くまでは辿り着きましたが、
ポイントもクロッシングも何もない分岐器というのはBVE2/4時代ならともかく、
フルHDの全画面、もしくはそれ以上でこれをやりますとリアリティが一気に失われてしまいます。
海外の作品では2/4時代でもこのあたりは既に標準ですし、
Bvets5が従来の日本的考えを改めるいいきっかけになるのではないかと期待しています。

それでは一から分岐器を作りましょう、となると作る労力は果てしないのでこちらで線形だけ作ったものを
mapファイルと一緒にアップしますので、あとは煮るなり焼くなり好きにして頂いて、
色々調整しながら知識を深めてもらえればと思います。
(線形固定のために作ったものなのでテクスチャもトングレールもない仮状態ですが
 将来的には分岐器ストラクチャ単体での公開を考えています)

.xファイルの編集は『Bve trainsim 5 から始める BVE』の中に記事がありますので

そちらをご覧ください。

これらのストラクチャをstructures.txtに書き込む作業は初回に扱っていますのでその時と同様に行いますが、
今回アップした分岐器ストラクチャは全てを使うわけではないので使うもののみを記述します。

structures.txtに追加

Switch_08_1-0-FL,structures\x_output\sw08_FL.x
Switch_08_1-0-FR,structures\x_output\sw08_FR.x
Switch_08_1-0-ML,structures\x_output\sw08_ML.x
Switch_08_1-0-MR,structures\x_output\sw08_MR.x
Switch_10_1-0-FL,structures\x_output\sw10_FL.x
Switch_10_1-0-FR,structures\x_output\sw10_FR.x
Switch_10_1-0-ML,structures\x_output\sw10_ML.x
Switch_10_1-0-MR,structures\x_output\sw10_MR.x
Switch_10_9-1-FL,structures\x_output\sw10_9-1_FL.x
Switch_10_7-3-ML,structures\x_output\sw10_7-3_ML.x
Switch_10_3-2-FR,structures\x_output\sw10_3-2_FR.x
Switch_10_3-2-ML,structures\x_output\sw10_3-2_ML.x
Switch_10_3-1-MR,structures\x_output\sw10_3-1_MR.x
Switch_12_1-0-FR,structures\x_output\sw12_FR.x
Switch_12_1-0-ML,structures\x_output\sw12_ML.x
Switch_12_9-1-FL,structures\x_output\sw12_9-1_FL.x
Switch_12_9-1-ML,structures\x_output\sw12_9-1_ML.x
Switch_12_4-1-FR,structures\x_output\sw12_4-1_FR.x
Switch_12_3-2-FL,structures\x_output\sw12_3-2_FL.x
Switch_12_DSS,structures\x_output\sw12_DSS.x


本丸の分岐器ストラクチャの配置ですが、今回アップしたストラクチャは分岐器のどちらに(から)進む場合も同じ物を使います。
またストラクチャの設置は分岐半径の大きい側の線路に対して設置します。

(例1)
74948; Repeater[Rail-005].Begin0( 5, 3, 25, 25, Switch_10_3-1-MR);
74973; Repeater[Rail-005].Begin0( 5, 3, 5, 5, Rail-100);

たまたまsw10_3-1_MR.xは長さ25mのストラクチャになりましたので、そのまま前後をRail-100の普通軌道ストラクチャで挟み込めば分岐器一丁上がり!となりそうですが、そうは問屋が卸さないわけで、
普通軌道ストラクチャの開始距離が****3mか****8mでないと分岐器ストラクチャと重なってしまいます。


幸いこの例の分岐器の手前には分岐器が全くないので開始距離を****3mか****8mにすることが可能ですが、
手前に分岐器がある場合はその間隔が5mの倍数とは限りませんので端数調整用のストラクチャが必要になります。
ここでは単純に1~4m長のレールのみストラクチャで仮置きすることにして以下のファイルを読み込みます。

structures.txtに追加
Rail-1m,structures\x_output\rail-1m.x
Rail-2m,structures\x_output\rail-2m.x
Rail-3m,structures\x_output\rail-3m.x
Rail-4m,structures\x_output\rail-4m.x

これにより先の例は下記のように書き換えられます。

(例2)
74945; Repeater[Rail-005].Begin0( 5, 3, 3, 3, Rail-3m);
74948; Repeater[Rail-005].Begin0( 5, 3,25,25, Switch_10_3-1-MR);
74973; Repeater[Rail-005].Begin0( 5, 3, 2, 2, Rail-2m);
74975; Repeater[Rail-005].Begin0( 5, 3, 5, 5, Rail-100);

これをBvets5で見てみるとこうなります。
9013b.jpg

ここまでは他線が分岐していく(くる)場合の単純な例でしたが、こちらの場合ではどうでしょう。
9013c.jpg
自線が他線から分岐していく場合です。

先にこの部分の構文を書きだしてみましょう。
75140; Curve.BeginTransition();
Repeater[Rail-000].Begin0( 0, 3, 4, 4, Rail-4m);
75144; Repeater[Rail-000].End(); //分岐器始端
Track[ 1].Position( 0.0000, 0.0000);
Repeater[Rail-001].Begin(1, 0, 0, -0.055, 0, 0, 0, 3, 26, 26, Switch_10_1-0-FL);
75146; Curve.BeginCircular(-1092.69006122405, 0.000);
75147; Curve.BeginCircular(-182.272057846637, 0.000);
75150; Track[ 1].Position( 0.0279, 0.0000);
75155; Track[ 1].Position( 0.1835, 0.0000);
75160; Track[ 1].Position( 0.4770, 0.0000);
75165; Curve.End();
Track[ 1].Position( 0.9095, 0.0000);
75170; Repeater[Rail-000].Begin0( 0, 3, 5, 5, Rail-100);
Track[ 1].Position( 1.4064, 0.0000);
Repeater[Rail-001].Begin0( 1, 3, 5, 5, Rail-100);

赤字が当該の分岐器ですが、自線ではなく分岐される1番の他線に設置しています。
中でも注目なのが太字部分のRepeater.Begin構文(Repeater.Begin0構文ではない)と-0.055です。
Repeater.Begin構文は初出ですが、Repeater.Begin0構文の内容に加え、三次元の移動と回転ができるものです。
(軌道名,Δx,Δy,Δz,θx,θy,θz,以下Repeater.Begin0と同じの順)
また-0.055は下図の55mmの部分ですので分岐器によってこの値は変わってきます。
9013d.gif

このようにして設定することで分岐器を設置することができました。
9013e.jpg


さて、要所要所で1mごとの設定を行ってきたので、
現時点で高崎駅構内の1km弱の間でmapファイルは1000行近く書くことになりました。
当然のことながら25m縛りがあったBVE2/4時代ではこれほど多く書くこともありません。

じゃあここは面倒だから25mごとで書いてしまえばいいじゃないか、というのも1つの意見ですが、
1mごとの設定で配線に無理がなくなったお陰で実際の配線と比べてもそれほど違和感のない配線になってくれました。
無理をしないというのは非常に大切で場合によっては2/4時代より簡単に配線できるかと思います。

労力と見た目のバランスを見極めて作ってみて下さい。

13回までのマップファイル等です。

## ファイル使用条件 ##

この記事で配布している9773M-map(13).zipに含まれるいずれのファイルも連絡なしに自由にお使いいただけます。
著作財産権は放棄しますが、著作者人格権は放棄していませんのでご使用の際はご注意下さい。
これらのファイルを使用したことに起因する不具合等は当方では一切の責を負いません。
今後の更新によりファイルの改廃がありますでの予めご承知おき下さい。
使用条件は今後変更する場合があります。変更した場合は最新の使用条件を適用するものとします。


9773M-map.txtおよびストラクチャ
 →9773M-map(13).zip

structures.txt(Rail-100のパス変更)
bvets structure list 0.02
Rail-100,structures\x_output\rail-5m.x
Rail-1m,structures\x_output\rail-1m.x
Rail-2m,structures\x_output\rail-2m.x
Rail-3m,structures\x_output\rail-3m.x
Rail-4m,structures\x_output\rail-4m.x

Switch_08_1-0-FL,structures\x_output\sw08_FL.x
Switch_08_1-0-FR,structures\x_output\sw08_FR.x
Switch_08_1-0-ML,structures\x_output\sw08_ML.x
Switch_08_1-0-MR,structures\x_output\sw08_MR.x
Switch_10_1-0-FL,structures\x_output\sw10_FL.x
Switch_10_1-0-FR,structures\x_output\sw10_FR.x
Switch_10_1-0-ML,structures\x_output\sw10_ML.x
Switch_10_1-0-MR,structures\x_output\sw10_MR.x
Switch_10_9-1-FL,structures\x_output\sw10_9-1_FL.x
Switch_10_7-3-ML,structures\x_output\sw10_7-3_ML.x
Switch_10_3-2-FR,structures\x_output\sw10_3-2_FR.x
Switch_10_3-2-ML,structures\x_output\sw10_3-2_ML.x
Switch_10_3-1-MR,structures\x_output\sw10_3-1_MR.x
Switch_12_1-0-FR,structures\x_output\sw12_FR.x
Switch_12_1-0-ML,structures\x_output\sw12_ML.x
Switch_12_9-1-FL,structures\x_output\sw12_9-1_FL.x
Switch_12_9-1-ML,structures\x_output\sw12_9-1_ML.x
Switch_12_4-1-FR,structures\x_output\sw12_4-1_FR.x
Switch_12_3-2-FL,structures\x_output\sw12_3-2_FL.x
Switch_12_DSS,structures\x_output\sw12_DSS.x

stations.txt
bvets station list 1.01
sta701,高  崎,,,,,0,,0,,,0,0
sta702,高崎問屋,,,,,0,,0,,,0,0
sta703,井  野,,,,,0,,0,,,0,0
sta704,新 前 橋,,,,,0,,0,,,0,0
sta705,群馬総社,,,,,0,,0,,,0,0
sta706,八 木 原,,,,,0,,0,,,0,0
sta707,渋  川,,,,,0,,0,,,0,0

ファイル構成
9013f.gif

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